矯正治療とホワイトニングの順番
ホワイトニング
最近矯正治療を始める際に「ホワイトニングも考えているのですが、矯正治療前にも出来ますか?」とのお問い合わせを受けることがあります。今回は矯正治療とホワイトニングのタイミングについてお話ししたいと思います。
目次
・矯正治療とホワイトニング、どちらが先がいいの?
・矯正治療中はホワイトニング出来ないの?
・最後に
矯正治療とホワイトニング、どちらが先がいいの?
矯正治療を始めるということは歯の見た目が気になるということです。そのためホワイトニングもしたいという気持ち…よく分かります。では矯正治療とホワイトニング、どちらを先に行えばよいでしょうか?本音を言いますと、当院は矯正治療の後にホワイトニングを行うことをお勧めしております。その理由は…
1.矯正治療中は歯が汚れるから:
治療中はどうしてもいろいろな装置がお口の中に入ります。当然汚れも付きやすく、せっかくホワイトニングをしてもその効果を維持するのが困難な状態といえます。
2.歯並びによって歯の明るさが変わるから:
例えば前歯が凸凹の状態では歯の色がくすんで見えても、並べてみたら意外と歯の色が明るく見えるなんてこともあります。
また、クリーニングで十分に明るさを取り戻すこともあります。逆に、凸凹が強くて歯の重なりがある場合、その部分のホワイトニングが十分にできず、並べてみたらまだらに白くなっていることもあります。
3.ホワイトニングに時間がかかる:
すぐにでも矯正治療を始めたい場合、ホワイトニングをすることにより時間のロスが生じ、矯正治療を開始する時期が後ろにずれてしまいます。
以上の理由で基本的には矯正治療後のホワイトニングをお勧めしておりますが、治療前にホワイトニングをすることで治療期間中に少しでも白い歯で過ごせるというメリットもあります。その場合は治療後にもう一度ホワイトニングをすることをお勧めしております。
矯正治療中はホワイトニング出来ないの?
矯正治療の方法により出来る場合と出来ない場合があります。
1.通常矯正治療:
歯の表面に装置を付けて矯正治療を行う場合、治療中のホワイトニングは出来ません。
2.舌側(裏側・リンガル)矯正治療:
歯の裏側に装置を付けて矯正治療を行う場合、歯の表面が見えているためオフィスホワイトニング(医院で歯に光を当てて歯を白くする方法)を行うことが出来ます。
ホームホワイトニング(マウスピースに薬剤を入れ、自宅で行う歯を白くする方法)は装置が口の中に入っているため行うことが出来ません。
3.マウスピース矯正治療:
オフィスホワイトニングもホームホワイトニングもできることが多いです。
ただし、歯の表面にアタッチメント(プラスチック状の突起)を付けて治療している状態でホワイトニングをしてしまうと、そのアタッチメントの下部が白くなっていないために、装置を除去した後まだらに白くなり目立ってしまう可能性があります。
治療中のホワイトニングについてはドクターに相談してみるとよいでしょう。
最後に
以上のことから、当院がお勧めするのは矯正治療後のホワイトニングですが、いかようにカスタムできるのも矯正治療とホワイトニングの良いところです。自分の希望をドクターに話し、最も自分に適した方法を選択して気持ち良い矯正ライフを過ごしていただければ幸いです。