仙台市宮城野区の矯正歯科、ぬかつか矯正歯科クリニックです。

歯列矯正治療 成人矯正治療の症例

受け口(下顎前突)

今回は、咬み合わせを気にして来院されたS君に登場していただきました。
お口の中を拝見すると、凸凹歯は上顎の前歯だけなのですが、一番の問題点は受け口であることでした。従来であれば下顎の中間の歯を抜歯して治療する方法が選択されたのですが、今回は下顎後方にSASという金属プレートを骨に埋め込み、そこから歯を後方に引っ張ることにより、抜歯することなく治療するという方法が選択されました。軽い手術は必要でしたが、歯を抜くことなくきれいな歯並びを獲得することができしました。S君、大変な治療でしたが本当にお疲れさまでした!!

治療の経過

経過_01
〈治療開始時〉上顎の凸凹と受け口の状態
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経過_02
下顎の歯を並べ、SASを用いて歯列を後方に引き始めた
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経過_03
受け口が改善し、上顎の歯を並べ始めた
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経過_04
〈治療終了時〉上下の歯がきれいに並び、きっちり噛み合って受け口も改善している

治療後のS君の感想

1:矯正治療が終わった今、一番良かったと思う瞬間はどんな時ですか?

硬い食べ物を、何も気にせず食べている瞬間が一番良いと思います。

2,矯正治療前と後で何か「変わった」と実感することはありますか?

以前よりも口が開きやすくなり、話がしやすくなったと感じます。また矯正前の自分の写真と今の自分の顔を見比べると、多少ですが顔の形が変わったように思います。

3,矯正治療中に大変だったことは何ですか?

矯正装置を付けていたので、あまり硬い食べ物は食べないように気を付けていたことと、口の中のお掃除が大変でした。

4,現在、矯正治療を頑張っている皆さんにお伝えしたいこと、自分が体験した中でこうすると良かったということがあれば教えて下さい。

矯正装置を付けているので、口のお手入れが大変だと思いますが、汚れが残っていると虫歯の原因にも成るので、お掃除を頑張りましょう。

歯科矯正治療に伴う一般的なリスク・副作用について

  1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
  2. 歯の移動には個人差があるため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  3. 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  4. 治療中は、装置が装着されているため歯が磨きにくくなります。
    虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。
    また、歯の移動に伴って隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
  5. 歯の移動に伴って歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯茎がやせて下がることがあります。
  6. ごく稀に、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  7. ごく稀に、歯の移動に伴って神経が障害を受けて壊死することがあります。
  8. 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  9. 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎関節が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症の症状が生じることがあります。
  10. 様々な問題により、当初に予定した治療計画を変更する可能性があります。
  11. 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  12. 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  13. 装置を撤去する時に、歯の表面のエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  14. マルチブラケット装置を撤去した後、リテーナーを指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性があります。
  15. マルチブラケット装置を撤去した後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)をやりなおす可能性があります。
  16. 顎の骨の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  17. 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。
    加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
    その場合、再治療等が必要になることがあります。
  18. 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。