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開咬
みなさんには何か“くせ”というものがありますか?たぶん1つくらいは思い当たることがあるのではないでしょうか?
矯正治療をするにあたって嫌なクセの中に指しゃぶりや舌の位置などがあります。
例えば舌で前歯を押すクセのある人や、常に上下の歯の間に舌をはさむクセのある人は上下の歯で前歯が噛み合わなくなります。
そのような時に使うのがクリブという装置です。
治療の経過
写真(1)と(2)は初診時に上下の前歯で咬めない患者さんにクリブを装着した写真です。
前歯から少しだけ見える3つのツノのような装置がクリブです。
このツノのようなものが邪魔をして舌を前に出させなくするのです。
写真(3)は矯正治療終了時です。前歯も上下できちんと咬んでいます。
これで前歯で食べ物が咬み切れないという心配は無くなります。
クリブは見た目が不思議な装置ですが、危険性はまったくありません。もしかしたらいつかみなさんのお口の中にクリブが入るかもしれません。その時はきっとみなさん「変なの-!!」と思うはずです。お楽しみに
歯科矯正治療に伴う一般的なリスク・副作用について
最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
歯の移動には個人差があるため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
治療中は、装置が装着されているため歯が磨きにくくなります。
虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。
また、歯の移動に伴って隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
歯の移動に伴って歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯茎がやせて下がることがあります。
ごく稀に、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
ごく稀に、歯の移動に伴って神経が障害を受けて壊死することがあります。
治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
治療中に「顎関節で音が鳴る、顎関節が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症の症状が生じることがあります。
様々な問題により、当初に予定した治療計画を変更する可能性があります。
歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
矯正装置を誤飲する可能性があります。
装置を撤去する時に、歯の表面のエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
マルチブラケット装置を撤去した後、リテーナーを指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性があります。
マルチブラケット装置を撤去した後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)をやりなおす可能性があります。
顎の骨の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。
加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
その場合、再治療等が必要になることがあります。
矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
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