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歯列矯正治療 小児矯正治療の症例
受け口(下顎前突)
今回登場していただく患者さんは、受け口であることを気にして来院されました。前歯の咬み合せが反対で下顎の骨が前方にある状態でした。
上顎の歯を並べた後、上顎の骨を前方へ成長誘導しました。下顎の成長が落ち着くまで成長観察を行い、仕上げの矯正治療を行いました。下顎の前突感も少なく、非常に緊密な咬み合せを獲得することが出来ました。受け口の治療は成長観察を含めると非常に長期間になってしまいます。本当に頑張ってくれました!
治療の経過
初診時です。上顎に凸凹があり、前歯の咬み合せが反対の状態です。
上顎を並べ、前方へ成長誘導しました。
仕上げの治療開始時です。
下顎の凸凹が強くなり、下顎の成長が進むことで上顎との干渉が強くなり、上顎前歯部に隙間が生じてます。
治療終了時です。きれいに咬んでいます。
治療後の患者様の感想
1,矯正治療が終わった今、一番良かったと思う瞬間はどんな時ですか?
発音が良くなったと思う。
しっかり咬めるようになった。
2,矯正治療前と後で何か「変わった」と実感することはありますか?
口の中を咬んで口内炎になることがかなり減った。
3,矯正治療中に大変だったことは何ですか?
とにかく痛かった。
食べ物が器具に絡まる。
4,現在、矯正治療を頑張っている皆さんにお伝えしたいこと、自分が体験した中でこうすると良かったということがあれば教えて下さい。
痛くて大変ですが、やって良かったと思える日が必ず来るので、頑張ってください!
歯科矯正治療に伴う一般的なリスク・副作用について
最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
歯の移動には個人差があるため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
治療中は、装置が装着されているため歯が磨きにくくなります。
虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。
また、歯の移動に伴って隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
歯の移動に伴って歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯茎がやせて下がることがあります。
ごく稀に、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
ごく稀に、歯の移動に伴って神経が障害を受けて壊死することがあります。
治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
治療中に「顎関節で音が鳴る、顎関節が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症の症状が生じることがあります。
様々な問題により、当初に予定した治療計画を変更する可能性があります。
歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
矯正装置を誤飲する可能性があります。
装置を撤去する時に、歯の表面のエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
マルチブラケット装置を撤去した後、リテーナーを指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性があります。
マルチブラケット装置を撤去した後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)をやりなおす可能性があります。
顎の骨の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。
加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。
その場合、再治療等が必要になることがあります。
矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
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