仙台市宮城野区の矯正歯科、ぬかつか矯正歯科クリニックです。

仙台ぬかつか矯正歯科ブログ

日本人に多い叢生とは?八重歯についても解説

矯正治療
仙台市宮城野区の、ぬかつか矯正歯科です。歯並びを治したいと来院される患者様の中で、最も多いお悩みが叢生と呼ばれるタイプの歯並びです。
実に日本人の矯正希望者の約80%がこの叢生に該当するといわれており、歯並びの問題の中でもとても身近な問題といえるでしょう。八重歯も叢生の一種で、見た目だけでなく、機能的にもさまざまな問題となることがあります。この記事では、叢生の原因やリスク、治療法について詳しく解説していきます。

目次
1. 叢生ってどんな歯並び?
 ・ 1-1 顎が小さい場合
 ・ 1-2 歯が大きい場合
2. 叢生のリスクは?
 ・ 2-1 清掃にくい
 ・ 2-2 噛み合わせに問題が出ることも
 ・ 2-3 八重歯も叢生 ガイドって?
3. 叢生の治療法
 ・ 3-1 軽度の場合
 ・ 3-2 重度の場合
【まとめ】

1. 叢生ってどんな歯並び?

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叢生とは、歯が重なり合ってガタガタになっている状態を指します。乱ぐい歯とも呼ばれ、ガタガタになっているだけでなく、歯がねじれて生えていることもあり、歯列が乱れているのが特徴です。

1-1 顎が小さい場合

日本人に多く見られる叢生の原因の一つに顎の小ささがあります。現代の食生活では顎をあまり使わなくなったことが背景にあり、柔らかい食事中心の生活によって、顎の発達が不十分なケースが増えています。その結果、歯の生えるスペースが不足して、歯が正しく並ぶことができずに重なってしまうのです。

1-2 歯が大きい場合

一方で、歯のサイズが平均より大きい場合にも叢生は起こります。顎の大きさは問題なくても、歯がすべて収まりきらず、デコボコに並んでしまうのです。遺伝によるものが多いですが、兄弟姉妹でも歯並びに違いが出ることがあります。

2. 叢生のリスクは?

2-1 清掃にくい

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歯が重なり合っていると、歯ブラシが届きにくく、磨き残しが出やすくなります。これにより、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
特に歯と歯の間のプラークは取り除きにくく、清掃性の悪さが衛生管理を困難にします。
口臭や出血といったトラブルにつながることもあります。

2-2 噛み合わせに問題が出ることも

叢生は見た目の問題にとどまらず、中等度~重度の場合は、上下の歯の噛み合わせにも影響することが多いです。噛む力が一部の歯に集中してしまい、歯の摩耗や顎関節の負担、さらには肩こりや頭痛、姿勢にまで影響するケースもあります。

2-3 八重歯も叢生 ガイドって?

日本では八重歯がかわいいと好意的に受け取られることもありますが、実はこれも叢生の一種です。本来、犬歯は咬合のガイド(正しい噛み合わせに導く役割)を担っています。しかし、犬歯が八重歯となって位置がずれていると、顎を横にずらした時にストッパーとして働かず顎の負担になります。

3. 叢生の治療法

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3-1 軽度の場合

軽度の叢生であれば、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正によって、歯を動かし、歯列を整えることが可能です。小児期であれば、顎の成長を利用した床矯正も有効です。

3-2 重度の場合

歯が大きく重なっていたり、顎の骨格に問題がある場合には、抜歯を伴う矯正や外科的な処置が必要となることがあります。叢生が重度であればあるほど、矯正期間が長くなります。
無理にマウスピース矯正治療を選択せず、治る可能性の高い治療を選ぶことが大切です。

【まとめ】

叢生は日本人に非常に多い歯並びの悩みで、矯正治療を希望される方の約80%がこれに該当するといわれています。単に見た目の問題だけでなく、口腔内の清掃性や噛み合わせ、全身の健康にも関係するため、早期の診断がとても重要です。
また、八重歯も叢生の一種なので、八重歯があるけど問題ないと思っていたという方は、一度矯正相談を受けてみてはいかがでしょうか。
当院では、見た目と機能の両面から患者様一人ひとりに合った治療をご提案しています。
お子さまから大人の方まで、気になる症状があればぜひお気軽にご相談ください。