矯正後の保定期間とは?リテーナーを続ける理由と注意点
矯正治療

仙台市宮城野区の矯正歯科、ぬかつか矯正歯科クリニックです。
矯正治療が終わり、きれいに整った歯並びを見るとこれで治療が終わったと感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、実は矯正装置を外した直後の歯は、まだ安定しておらず元の位置に戻ろうとする後戻りのリスクがあります。そのため、治療後にはリテーナーと呼ばれる保定装置を一定期間使用し、歯の位置を安定させる必要があります。
ここでは、リテーナーの役割や使用期間、種類ごとの特徴、そして注意すべきポイントについて詳しくご紹介します。
目次
1. リテーナーとは
・ 1-1 リテーナーの役割
・ 1-2 リテーナーをつける期間
2. リテーナーの種類
・ 2-1 マウスピース型
・ 2-2 固定型
・ 2-3 プレート型
3. リテーナーを付ける際の注意点
・ 3-1 装着時間を守る
・ 3-2 清掃は丁寧に
・ 3-3 紛失、破損に注意する
【まとめ】
1. リテーナーとは
1-1 リテーナーの役割
リテーナーは、矯正後に動かした歯を正しい位置で安定させるための装置です。矯正直後の歯は、周囲の骨がまだ完全に固まっておらず、元の位置に戻ろうとする後戻りが起きやすい状態です。リテーナーを装着することで、歯と歯肉を一定の位置に保持し、安定した噛み合わせを維持できます。きれいな歯並びを長く保つために欠かせない、大切なステップといえるでしょう。1-2 リテーナーをつける期間
一般的には、矯正期間と同程度、リテーナーを使用することが必要とされています。特に矯正後半年〜1年は、歯が最も戻りやすい時期のため、1日中の装着がすすめられます。その後は、歯の安定度に応じて装着時間を短縮し、最終的には就寝時のみの使用へと移行します。ただし、個人差があるため、歯科医師の指示に従うことが大切です。
2. リテーナーの種類
2-1 マウスピース型

飲食時には外せるため、日常生活に支障が出にくいのが特徴です。ただし、装着時間を守らないと後戻りのリスクが高くなるため、自己管理が重要です。また、高温に弱いため熱湯で洗うのは避けましょう。
2-2 固定型

取り外しの必要がなく、常に歯を安定させられるため、装着忘れの心配がありません。一方で、清掃が難しく、歯石や汚れが溜まりやすい点に注意が必要です。
2-3 プレート型

古くから使われている保定装置で、耐久性が高くしっかりと歯を固定できます。ただし、マウスピース型に比べるとやや厚みがあり、発音に違和感を感じることがあります。
3. リテーナーを付ける際の注意点
3-1 装着時間を守る
リテーナーの効果を十分に得るには、指示された装着時間を守ることが必要です。特に治療直後は、短時間外しただけでも歯が動くことがあります。慣れるまでは違和感を感じることもありますが、装着時間を守ることで次第に安定し、後戻りを防ぐことができます。
3-2 清掃は丁寧に
リテーナーは常に口の中に入れるものなので、清潔を保つことが重要です。使用後は必ず水洗いし、定期的に専用の洗浄剤や中性洗剤を使ってしっかりと汚れを落としましょう。また、固定式の装置は歯磨きを怠ると、装置に汚れが付着し、口臭や虫歯の原因になることがあります。
3-3 紛失、破損に注意する
取り外し式のリテーナーは、誤って捨ててしまったり、落として割れてしまったりすることがあります。食事中はティッシュやナプキンに包まず、ケースに保管しましょう。破損や変形があると正しく機能しないため、異変を感じたら早めに歯科医院へ相談してください。
【まとめ】

リテーナーを正しく使用し、歯の位置をしっかり安定させることで、整えた歯並びを長く保つことができます。装着時間の管理や清掃、定期的なチェックを怠らず、矯正後も美しい口元を維持していきましょう。



