矯正中に歯がグラグラする?心配な症状と受診の目安
矯正治療

仙台市宮城野区の、ぬかつか矯正歯科です。
矯正治療を始めてから、触るとグラグラすると感じる方は少なくありません。歯が動く感覚があると「このまま歯が抜けてしまうのでは」と心配になることもあるでしょう。
しかし、矯正中に感じる歯のグラつきは、治療の仕組み上、ある程度は自然な反応である場合が多いです。一方で、注意が必要なグラつきも存在します。
ここでは、矯正で歯が動く仕組みから、歯がグラグラしやすいタイミング、受診の目安について分かりやすく解説します。
目次
1. 矯正で歯が動く仕組み
・ 1-1 歯槽骨の吸収と増生
・ 1-2 歯根膜の話
2. 歯がグラグラしやすいタイミング
・ 2-1 矯正装置を調整した直後
・ 2-2 新しいマウスピースに交換した時
・ 2-3 歯の移動量が大きい時期
3. 心配のないもの、受診した方が良いもの
・ 3-1 矯正による正常なグラつき
・ 3-2 注意が必要な症状
・ 3-3 早めの相談を
【まとめ】
1. 矯正で歯が動く仕組み

1-1 歯槽骨の吸収と増生
歯を支えている顎の骨は歯槽骨と呼ばれます。矯正によって歯に力が加わると、歯が進む方向の歯槽骨は吸収され、反対側では新しい骨が作られる増生が起こります。
この骨の吸収と増生が繰り返されることで、歯は安全に移動していきます。骨が作り替えられている途中では、歯が一時的に安定しにくくなり、グラグラする感覚が出ることがありますが、多くの場合は治療が進むにつれて落ち着いていきます。
1-2 歯根膜の話
歯と歯槽骨の間には歯根膜という薄い組織があります。歯根膜はクッションの役割を果たし、噛む力を和らげたり、歯にかかる力を感知したりしています。
矯正治療では、この歯根膜に刺激を加えることで歯を動かします。歯根膜が一時的に広がることで、歯が動きやすくなり、その結果としてグラつきを感じることがあります。これは矯正治療の仕組み上、自然な反応の一つです。
2. 歯がグラグラしやすいタイミング

2-1 矯正装置を調整した直後
ワイヤー矯正の場合、調整後は歯に新たな力が加わります。その影響で歯が動き始め、数日から1週間ほど違和感やグラつきを感じることがあります。この時期は歯がしっかり動いているサインでもあり、多くの場合は時間とともに落ち着いていきます。
2-2 新しいマウスピースに交換した時
マウスピース矯正では、新しいマウスピースに交換した直後に歯が動き始めます。そのため、交換直後は歯が浮いたような感覚や、軽いグラつきを感じることがあります。これも歯が計画通りに移動している過程であり、過度に心配する必要はありません。
2-3 歯の移動量が大きい時期
歯並びの状態によっては、特定の歯を大きく動かす必要がある時期があります。その際には、他の時期よりも歯が不安定に感じやすくなります。ただし、歯科医師が管理した適切な力の範囲内であれば、最終的には骨が安定し、歯も再びしっかり固定されます。
3. 心配のないもの、受診した方が良いもの

3-1 矯正による正常なグラつき
軽度で、痛みや腫れを伴わず、時間の経過とともに落ち着くグラつきは、矯正治療による正常な反応であることがほとんどです。歯を指で強く触らなければ気にならない程度であれば、経過観察となるケースが多いです。
3-2 注意が必要な症状
一方で、強い痛みが続く、歯肉が大きく腫れる、出血が増えるといった症状を伴う場合は注意が必要です。また、グラつきが日ごとに強くなっている場合や、噛むことが難しくなるほど不安定な場合は、矯正以外の問題が隠れている可能性もあります。
3-3 早めの相談を
グラつきが気になった際には、自己判断せず、早めに歯科医院へ相談することが大切です。特に、痛みや腫れを伴う場合、日常生活に支障が出ている場合は、早めの受診をおすすめします。適切なチェックを行うことで、不安を解消し、安全に矯正治療を続けることができます。
【まとめ】
矯正中に歯がグラグラする感覚は、歯が動く仕組みによる一時的な反応であることが多く、必ずしも異常ではありません。しかし、症状によっては注意が必要なケースもあります。
不安を感じたときは我慢せず、歯科医院で相談することが大切です。正しい知識を持ち、歯科医師と二人三脚で治療を進めることで、安心して矯正治療を続けることができます。



