イーハトーブ No58

イーハトーブ2017-02-22 11:48

　今年はオリンピックイヤーでしたね。大活躍で笑顔いっぱいの選手もいれば、勝っての涙、負けての涙で顔がクシャクシャの選手もいました。人には言えない大きな努力を思い出しての涙だったのでしょう。色々な感動に大きな勇気を貰ったオリンピックでした。
　あんなに泣き虫だった患者さんが何年もの治療をやり遂げ装置を外した時の笑顔、手術を終えた時の劇的変化を喜んでいる笑顔に、やはり人には言えないような努力を噛みしめているのだなと思うことがあります。
我々臨床家の喜びは患者さんのこの笑顔です。これからも皆さんの美しい歯並びの笑顔に出会えるように頑張ります。

目に見えない所にできる歯肉縁下歯石とは？

　皆さん、クリーニング時に「歯石が歯茎の中の歯の表面にも着いていました」と言われたことはありませんか。
　“歯石”という言葉は普段から耳にすることは多いと思いますが、歯石は“歯茎の上に見えている白っぽい色をした歯肉縁上歯石”と“歯茎の中の歯の表面に沈着する茶色～黒褐色をしている目には見えない歯肉縁下歯石”というものがあります。
　そしてこの“歯肉縁下歯石”こそが歯周病を悪化させ、歯を支える骨を減らしてしまう一番の原因とされています。歯肉の中に歯垢が溜まっていき、歯ブラシが届かず放置していると、歯肉の中の歯根の周りにも歯石がついてしまいます。歯石が溜ると、歯石の表面はザラザラしているため、また歯垢がつきやすくなってしまい悪循環となり歯周病のリスクを高めてしまうので大変危険です。目に見えない（歯茎の中にある）ので自分で気づくことも難しいのです。
　クリーニング時には、歯の表面はもちろんのこと、歯肉の状態、歯肉の中までチェックをします。定期的（半年～1年に1度）なクリーニングと、お家での正しいブラッシングの併用で歯周病やむし歯へのリスクを予防するということが大切です。

(めぐみ)